走りに羽ばたきを!〜Wing Running 〜

競技者から指導者、そしていわゆる市民ランナーである現在、感じていること。
それは「ランニングは頑張らなくていい」ということ。
そして、「色々なブロックから解放されて、自由に走ること」こそが幸せにつながること。
その上で「合理的な走り方を身につける」ことでよりその幸せは増すこと。
そのことを少しずつ・詳しく・色々な角度で伝えていきたい。そして走るための「翼」を手に入れて、走りに羽ばたきをもたらしたい。
そんな思いでこのブログを更新していきます。

重力と反発力を頂く

「ランニングフォームを改善しよう!」


 「効率的に走ろう!」


 と言いますが、具体的にはどのような状態になることを示すのでしょうか?


 僕は一言で言うならば 「重力と反発力を頂く」と言っています。 


地球には重力があります。自然界の絶対的な・誰にも変えることのできない大きな力です。


 雨を振っている情景を思い浮かべて欲しいのですが、重力は常に下向き「↓」に「降っています」


 そして、雨が落ちるところ=地面には反発する力が働きます。


バスケットボールを床に落とすとはね返ります。上向き「↑」の力が働いています。


 そこで考えて欲しいのですが、 私たちが例えばジャンプする時、垂直に「えいっ!」と上向きの力を自らで発して跳びます。 


同じように走る時も膝を上げて、足を前に出そうと上向きの力を自らで発します。



 しかし、これが間違いなのです。



 それでは重力に逆らっているのです。 


 なぜなら重力は下向きの力だからです。 


 では、どうするのか? 


 バスケットボールのドリブルを思い出して欲しいのですが、 ボールをただ力を加えずに落としても、手元に戻るまではボールは跳ね返ってきません。 


ボールに当てた手を下向きに力を加えることで、ボールは手元に戻り弾みます。 


「重力+自分の微小な力」で反発力が増すからです。 


 ランニングも同じです。 重力の向きに力を加える。=地面を正しく押す


 そうすると反発力がもらえる。=自分の力ではない自然の力で前に進める。


 この「重力と反発力を頂く」自然と融合したランニングスキルを身につけると世界観が変わります。 


自分の力だけで、重力に逆らい、反発力も頂かずして「頑張って」走っていた世界観とは異なります。


 自分は「重力に助けられている」「反発をいただいている!」=感謝


 そんな感覚も自然と湧いてきて、更にランニングが好きになると思います。


 もちろん、ランニングスキルを身につけるためには、 人間はバスケットボールではないので、


「弾みやすい姿勢・体つくり」が必要ですし、


 具体的な「接地、フォーム(全体像)」などのスキルも必要となってきますが、 


今回紹介したような考え方が身についていない限り、ほとんどのケースで身につきにくいです。 


この考え方のシフト(パラダイムシフト)だけでも変わる人もいます。


 ぜひ「重力にあわせる」「反発力を頂く」というマインドセットをもって走ってみてください。 


そして、できなくてもOKですし、いきなりできればそれはすごいことです。


 アフリカ勢やそもそも最初から速い人は「最初から、勝手に、無意識に」できているので、


 このようなことを考えてもいないですし、言われてもピンと来ません。


 僕はバリバリの「頑張る」走りから変えたので、ここの部分に関してはかなり認識しています。


 なので、「机上の空論ではない」のですが、文章で説明するのは難しいですね。


 おいおいイラストや動画などもつければ、よりわかりやすくなるかなと思います。 


ぜひ、ランニング仲間に気づきがあればシェアしてみてくださいね。


 それでは!

ランニングは頑張らなくていい

僕は高校2年生から大学、学校の先生になって5年間、「競技」をしてきました。


中学校の時からバレーボール部として高校2年生の5月までやっていました。


僕は部活をやっているからには「強くないと意味がない。結果を残すためにやるもの。」と思っていました。


バレーボールは好きでした。でも身長がありませんでした。高校では高さに壁がありました。


だから自分の身体能力を考えた時に、結果が残せる可能性が高い陸上部へ入部しました。


ずっと頑張ってきました。努力してきました。


高校では目標としていた「インターハイ」には届きませんでした。


もともと体育に興味があったので体育大学に入りました。


そして、全国大会である「インカレ」を目指す日々が始まりました。


大学時に、素晴らしい治療家の先生、ランニングフォームについての神がかった目をもつコーチのおかげで4年目で九州チャンプになり、全日本インカレにも出場し、夢を叶えました。


ここで学んだことは僕にとっての財産です。


重力が働くこの地球において、いかに人体を動かすか。


自然と融合するランニング。人間本来の動き方を目覚めさせる。


これは走りをラクにします。もちろん競技力を向上させます。


社会人になっても年に一度の県下一周駅伝に向けて、1ヶ月集中的に詰めて練習すれば区間賞は獲れました。


ですが、「競技」をすれば「苦しみ」があることは不可避でした。


今でも指導者として「競技」には関わっています。でも走る本質はそこではないと思っています。


そして、一般ランナーになりました。


そこで気づいたことがありました。


それは「ランニングは頑張らなくていい」ということです。


「マラソンの自己ベストを更新するため」
「痩せるため」
「毎日やると決めたから」


・・・


正しく走って、ある程度計画的に強度をつけて練習すれば、結果は必ずついてきます。


しかし、走る「目的に執着」して「頑張って」は結局、走ることが続かない原因となります。


そもそも人は「動きたい」のです。


ハムスターが回し車に勝手に夢中になるように。


色々な「ブロック」「洗脳」「思い込み」があって、多くの人はそれに気づけません。


ただ、今言いたいことは「ランニングは頑張らなくていい」


ということです。


楽しく、自由に、気ままに、好き勝手に、わがままに走ればいいのです。


止まっていいんです。歩いていいんです。休んでいいです。やらなくてもいいです。


そうやって自分のブロックが外れてきた時に、本当の幸せ感が待っています。


それを僕は伝えていきたいのです。